シューマンOp.68-1
私はピアノを通じて外国人にコンプレックスを持つようになった。
外国人は手が大きいし、指も長い。足も長くて、
鼻もすらっとしてかっこいい。どう考えても足が短くて
深い一重のノヴァカと比べたら、ピアノを弾く姿が
どちらが絵になるかは明白であり、自明である。
そんなノヴァカの深くて漆黒の傷を更にえぐるかのように、
彼らは言葉巧みに世の女性を誘惑する。
例えば、アメリカ人。
「僕は君を愛している。僕には君が必要なんだ。」
こんなことを言って、きっとその夜
女性とポコチンしてるに決まっている。
例えばイタリア人。
「素敵な瞳ですね。一目見て引き込まれました。」
こんなことを言って、きっとその夜
女性とポコチンしているに決まっている。
例えば中国人。
「お昼ご飯はもう食べましたか?」
こんなことを言って、きっとその夜
女性とポコチンしているに決まっている。
そしてノヴァカ。
(よーし!きっと遠い未来、ピアノがうまくなれば
美女があつまるにきまっている!)
ノヴァカはモンモンと自室でイメージを膨らませ
未来へ無限の可能性を感じているのであった!!