ポコとピアノの物語

ポコとピアノの物語制作委員会

BWV126

 うちの音楽学校ではあまり、生徒から先生に直接質問することはない。

先生も世界各国で演奏をしていたり、演奏のための調整をしているからだ。

なので、学生さんは先輩や院生に聞いてくることが多い。

ある日、音の研究をしているピアノ科の生徒から質問を受けた。

「今、ピアノ演奏中にこの測定器で計ったら68デシベルってでたんですけれど、

これって何ヘルツになるのか、そういうの求める方法ってあるんですか?」

確かに、デシベルもヘルツも音に関する単位だ。ラが440ヘルツみたいに

空気の振動数できまる。何かの音は振動数があるはずだから何デシベルというのは

計算できそうな気もするがよくわからない。

そこで質問を受けた次の日に海外の演奏会から

帰国したティーチェルシャルレ―に聞いてみた。

 

「あのね、ポコチンが10本あったとするよ。

 でも同じポコチン10本でも全部長さが5㎝の10本かもしれないし

 全部20㎝の10本かもしれないし、5㎝、15㎝、20㎝とか

 いろんな長さのある10本かもしれないじゃない?

 全部5㎝だったら後藤久美子もうれしくないと思うんだよ。

 でも後藤久美子も20㎝のものが入っていれば

 それを選ぶだろうし、全部20㎝だったら

 そりゃぁ、ジャン・アレジと結婚するだろうよ。」

そう言うとささっと、自分の研究室に戻っていった。

 

・・・・まったく、わからないんですけれど・・・

 

結局信じられるのは自分だけだなと思い

後でガシャガシャ調べることになるのだが、

ヘルツというのは空気の振動数で、ピアノでラを弾くと

空気が一秒間に440回震えていることで、

デシベルというのはそういう波の束がどれだけの

圧力になって進んでいるかということだ。

だから、100gは何㎝ですか?って聞いている

ようなものなので、比較変換はできないということらしい。

 

勝手ながらリンクを何名か貼らせていただきました。

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